逃げ場と居場所は同じくらい大事

逃げ場は居場所と同じくらい大切

逃げることは悪いこと でしょうか?

特別支援学校で働き、重度の知的障害のある子どもと一緒にいると、子どもがパニックになって、ひっかかれたり叩かれたりすることもしばしばでした。
彼らは決して暴力をふるいたいわけではなく、理由は一人ひとり違いますが、どうしても耐えられないことがある時にそうなります。(あとで冷静になった時には反省して、自ら謝ってきてくれる子が多いです)


そんな時は、その子のお気に入りの場所まで一緒に行くのが一番です。
その場所や行動は一人ひとり違って、人の少ない廊下、誰もいない部屋、水槽の前、車の中、トイレ、畑、お茶を飲む、好きな先生のところなど。そうしていると、パニックが落ち着く子どもが多いです。


いつもの集団の中での自分の居場所も大切ですが、時には逃げる場所・事がないと、余計にパニックはひどくなります。逃げ場所や、逃げた時に受け止めてくれる人の存在が、よりパニックや精神の不安定さを減らしてくれます。安心して集団(クラスや学年など)の中に入りやすくなります。

また、逃げ場からいつもの場所に戻って来れなくならないよう、同時に支援するのも大切です。

これは健常者、障害者、子ども、大人も同じです。
(私は嫌なことやストレスがたまると、布団の中ごろごろしたり、本を読んだり、誰もいない会議室で過ごすと元気になることが多いです)

特別支援学校の子ども達に教わったことは、「居場所」「逃げ場」どちらも同じくらい大切にするということ。
これからも大切にしていきたいことです。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です